Category: シリンダーオルゴール

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François Michel Conchon

本日はアンティークシリンダーオルゴールはニコル・フレールだけではないですよ、シリーズ続編です。

スイスにはたくさんのシリンダーオルゴールメーカーが存在した事はコレクターや博物館等でよく説明されます。では実際にどのくらいのメーカーが存在したのか。正直なところ私も把握していません。オルゴールに関するいろいろな資料からこつこつと情報を整理していけばある程度は具体的な数字が見えてくるのかもしれません。

今回のコンションというオルゴールメーカーに関する情報の文中にもありますが、オルゴール発祥のサン・クロアだけでなくジュネーブにもたくさんのメーカーがあった事が伺い知れます。たくさんのメーカーが近所や隣同士に工場を構えていたり、戦後の日本のバイクメーカーのような感じだったのかもしれませんね。

現在でも同じ地名が存在するので、こちらにGoogleMapのリンクをしておきます。別の窓で地図を見ながら、こんなところでオルゴールをつくってたんだなぁと思いを馳せながら、お楽しみ下さい。湖の近くのいい場所にあったみたいですね。縮尺によっては琵琶湖のある大津市のようにも見えます。

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さて、今回で「Encyclopedia of Automatic Musical Instruments」からのメルモフレールのシリンダーについての歴史についての最終話となります。 今回も1895年のメルモフレール社のカタログからの抜粋が主な内容ですが、更に仕様についての詳しい説明と、数々の独創的な機能についての説明があります。 機能についての説明の部分には解りやすいように、写真を追加しています。

チューンシート上のメルモフレールのロゴ

1816年と記入されていますね。

 オルゴールの曲は櫛歯の調律とシリンダーに植え付けられたピンの配列によって決まります。サブライム・ハーモニーやソプラノ等の櫛歯が2つに分かれたタイプの物は最高の結果をもたらします。また櫛歯のスタイルの違いにより、違った効果が得られます。

 「PEERLESS ...

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2月は逃げるとはよく言ったもので、あっという間に3月になってしまいましたね。更新も1ヶ月出来ないままでした。 メルモフレールについての記事が長い間第1話で止まっていましたが、ようやく第2話の始まりです。 今回は前回の予告通り、メルモフレールのシリンダーオルゴールに関する仕様が主な内容です。 Bower氏が1895年当時のメルモフレールのカタログから抜粋していますので、ご一読ください。

ではどうぞ


 1895年のメルモフレールのカタログのまえがきに同工房のオルゴールの形式と詳細な説明書きがある:

 『どんな時代でも高尚で気持ちを高揚させる音楽の力は評価されてきました。どんな野蛮な人からとても洗練された人であっても音楽の魅力から逃れる事は出来ません。音楽は人々の生活にとってとても重要であり、それ無しではどんな教養も完全ではありません。しかし、ピアノやその他の楽器を人に聞かせる事のできるレベルまで上達するにはどれだけの時間とお金がかかるでしょうか。このような多忙な時代にどれだけの人が音楽の上達に時間を費やせるでしょう。

 上達に費やす時間を回避するために、家庭で手軽にすばらしい演奏を再現できる楽器の発明に、先人達が行く年もの時を費やしてきました。

 たくさんの楽器や装置が発明されていく中、我が社の販売しているIdeal ...

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 前回の記事から少し時間が経ってしまいましたが、今回もシリンダーオルゴールのメーカーについて紹介したいと思います。

メルモフレールというスイスのメーカーなのですが、やはりこのメーカーも前述のニコルフレールに負けず劣らず、すばらしいオルゴールがたくさん残っています。修理のために分解してもこのメーカーの機械は興味深い構造のものがたくさんあります。後にディスクオルゴールの分野にも進出し、シリンダーオルゴールのみを制作していたメーカーが衰退していく中、ディスクオルゴールでもStellaやMiraといった名機を生み出しています。コレクターの間ではディスクオルゴールの機械はスイス製、筐体は米国製ということが浸透していますが、シリンダーオルゴールの頃からもそのような生産形態を取っていたようです。

 作業の合間に記事を書いてるため、翻訳に少し時間がかかりそうなので、数日に分けて掲載していきたいと思います。

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本年もどうぞ宜しく御願いいたします。

昨年からスタートしました、榎屋のホームページですが今年はさらに内容を充実させていきます。昨年から引き続きオルゴールや自動演奏楽器に関する、すこしマニアックな情報や販売に関する情報ももちろんですが、普段はあまり表には出てこない、修復に関する情報もどんどん掲載していく予定です。

さて、2007年最初の記事はシリンダーオルゴールのブレモンというメーカーについてお話しします。

ガバナーブラケットにあるブレモン社の刻印

The Musical ...

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Niclole Freres

今日はシリンダーオルゴールのニコルフレールについて少し書いてみます。

ベッドプレートの刻印

シリンダーオルゴールとは、ニコルフレールとは、なんぞや、という方はGoogleやYahooで検索してみてください。たくさん解説がでてきます。ちょっと無責任ですが、こちらではもう少し突っ込んだ内容を書いていきますのでご了承を。

コレクターの間では評価の高いオルゴールメーカーですが、その成り立ちには諸説ありますので、海外の書籍から抜粋して紹介します。

Music ...